那須高原今牧場

牛はデリケートな動物です。大切な牛の一生を預からせてもらっている以上、快適な清潔な生活環境を提供してあげることがわたしたちの義務でもあります。牛たちへの快適な生活環境を整えるべく今牧場が健康管理に気をつけていることは。

適切な温度湿度管理が適切であること

各牛舎の温度及び湿度をチェックを朝夕行っています。天井や壁に結露やシミがないかを点検し、結露やシミが見つかった場合は換気扇で強制換気を行うなど、措置をとっています。右の画像は牛舎の換気扇です。

飲料のチェック

牛の飲む水の色・におい・味に異常がないかを確認します。特に今牧場では地下水を利用しているため、定期的に水質調査(細菌検査を含む)を実施しています。異常が認められれば、塩素消毒などの措置を検討しています。

健康であるための訓練・チェック・報告

牛に異常がないかを食欲・呼吸状態・糞便性状等に注意しながら毎日観察しています。またＢＣＳをチェックする（ＢＣＳの参考値は６ヶ月齢で2.5～3.0、12ヶ月齢で3.0～3.25）。異常のある場合は早急に隔離し、必ず検温させています。発熱があった場合、早急に獣医師の診療を受けています。放牧予定牛については、入牧前の馴致を十分に行っています。また、入牧条件を満たしているか（ワクチン接種、駆虫、除角、等）確認します。個体の写真を添付した繁殖管理台帳を作成し、その他の健康管理や授精・移植記録とし、1頭に１枚添付し移動・入牧・下牧時に識別番号同様に個体確認のために保管し次回以降に活用させます。
以上の結果を飼養管理記録に記録し、農場責任者に報告します。ちなみに飼養管理記録は、５年間保管されます。

適切な飼養頭数であること

群飼にする際、密飼はストレスの原因となるため密飼にならないよう注意します。もし、グループの最大頭数を超えるようなことがあればそのグループを２グループとし、大きさにより二つに振り分けて群飼します。